リサイクルの基本
~家庭ごみを資源にする習慣づくり~
G1:基本を知り、行動に移すための情報
G2:もっと詳しく理解をするための情報
資料編:より専門的な情報
ガラスびん
POINT
- キャップをはずす
- 中をサっとゆすぐ
- あきびん以外のモノを混ぜない
1.キャップをはずす
G1 |
- 金属キャップ・アルミキャップ・コルク栓は必ずはずして下さい。
- ラベルは無理にはがさなくても大丈夫です。
- びんの口についている中栓は無理に取る必要はありません。
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G2 |
- アルミキャップは、溶けずに残り、ガラスびんの強度やリサイクルの効率を低下させます。
- 金属キャップやガラスびん口部の金属シール、密封シールなどは、ガラスびんを作るときに溶けずに残り、傷やヒビを作る原因となってしまいます。
- プラスチック樹脂キャップは燃えると泡を発生するため、ガラスびんの強度を低下させ、ガラスの色調にも影響を与えます。
- びんの口についている中栓や、はがしにくいラベルなど、無理に取ろうとすると危険です。カレット工場で、人の目や機械を使った選別作業時に取り除かれていますので、はがさないで結構です。
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2. 中をサっとゆすぐ
G1 |
- 中身は使い切り、サッとゆすいで出して下さい。
- びんをゆすぐ時は食器を洗う時のすすぎ水などを利用して下さい。
- 土砂などの異物を入れないで下さい。
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G2 |
- あきびんに残った中身は悪臭を発生させ、選別作業を行う際の衛生上の問題となります。
- 異物が混入していると、選別に要する作業量が増え効率が低下します。さらに、異物の影響でリサイクル可能なあきびんがリサイクル不可能になってしまうこともあります。
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3. あきびん以外のモノを混ぜない
G1 |
- 耐熱ガラス(ガラスの鍋とそのふた、コーヒーサイホン、ガラスの哺乳びんなど)を混ぜないで下さい。
- 陶磁器、ガラス食器、照明・建材用ガラス、薬品びんは原料が異なり、ガラスびんのリサイクルには利用できません。
- 割れたガラスびんはリサイクルには出さないで下さい。
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G2 |
- あきびんは細かく砕かれて再びガラスに生まれ変わります。そのときに金属、プラスチック、耐熱ガラス、陶磁器などの異物が混じっていると新しく作るびんの強度に大きく影響します。
- カレット工場では、耐熱ガラスなどの異物が混入し、破砕してしまうと、目視では見分けが付かず、取り除くことができません。
- 農薬や劇薬などが入っていたびんは、選別作業をする際に、有毒なガスが発生する恐れもあり危険です。
- ガラスびんの組成は、けい砂・石灰石・ソーダ灰。同じガラスでも、クリスタルガラス、耐熱ガラス、電気関連のガラス関連物とは組成が異なります。
- 耐熱ガラスは、ガラスびんとは溶ける温度が異なるため(耐熱ガラスは約1600度、ガラスびんは約1500度)、ガラスびんの製造工程で溶けずに残り、びんの強度を低下させてしまうので、混ぜてリサイクルすることはできません。しかも通常のガラスびんと見分けがつきにくく、割れていると分別はほとんど不可能です。
- 2008年4月から、「化粧品びんリサイクル」を開始するための取組が始まりました(一部の化粧品びんは除く)。従来、化粧品びんの中には、耐熱素材や乳白色素材のびんがあり、ソーダ石灰素材のびんだけを取り出して、リサイクルするのが困難でした。そのため、多くが不燃ごみとして回収されていましたが、化粧品業界の努力により、現在ではソーダ石灰素材へと変更され、乳白色のびんを除いて、資源としてリサイクルすることが可能になりました。
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資料編 |
- 2017年のデータ
リサイクル率 69.2%、, カレット使用率(1本のガラスびんに含まれる再生資材の割合) 75.1% びん to びん率 82.3%
- カレットをびんの原料として使えば使うほど、天然資源が節約できるだけではなく、エネルギーも節約できます。カレット使用率を10%増やすと、約2.5%の省エネルギーにつながります。また、そのエネルギー起源のCO2排出量も削減されます。びんを作るための溶融窯の温度は約1500度で、カレットを投入するとバージン資源だけよりも短時間で1500度になります。
- ガラスびんの主成分:ソーダ石灰ガラス、そのほか色の調整のため酸化鉄、酸化コバルトなどの副原料を添加しています。カレット(再生原料)は溶解原料の中で一番大きい構成比を占めています。ガラスびんと地球の地殻の組成はほぼ同じです。
- ガラスびんの種類が色々ある理由:「企画決定のプロセス」で考慮されること
①消費される場面、一回当たりの消費量消費頻度を想定→容量の決定 ②品質保持のための機能→容器重量や色の決定 ③流通や保管時の安全性や操作性の確保 ④一回あたりの購入単位と空容器返却の可能性→リターナブルかワンウェイか(中身・用途・消費スタイルによって適量は様々です。適量を無視した商品提供は環境負荷増大につながります。)
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スチール缶・アルミ缶
9割近くがリサイクルされている、リサイクルの優等生です。
POINT
- 中身を空にして、軽くゆすいで水切りをして出す
- 缶のタブは取らずに、丸ごとリサイクルへ
1.中身を空にして、軽くゆすいで水切りをして出す
G1 |
- 中身が残っていたり、違うものが入っていたりすると、回収品の質を下げてしまいます。
- 吸い殻やガムなどの異物は入れないで下さい。
- すすぐ時は食器を洗う時のゆすぎ水などを利用します
- 口汚れがひどい時は、洗う前に新聞紙などで汚れをふき取ると水の節約にもなります。
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G2 |
- 中身が残っていると、集積場所や選別場所で悪臭が発生するなど衛生上の問題が起こります。
- 油でベトベトの容器や汚れたものを出すと、リサイクル工程で汚れが周りに広がり、きれいな「 資 源 」も「だめ資 源 」になってしまいます。また、極 端に汚れているとリサイクルできないことがあります。
- 水分などが多く付着したものやサビの多いものは、製鋼過程で問題になるため、スクラップとしての品質が下がります。
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2. 缶のタブは取らずに、丸ごとリサイクルへ
G1 |
- 以前のプルタブは、道端や海岸などにポイ捨てされ、怪我をしたり、動物などが誤飲する事故が起きたことがありました。そこで現在タブは缶からはずれないようにして作られています。無理にはずそうとすると"怪我"をする恐れがありますので、缶丸ごと排出するようにして下さい。
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G2 |
- 現在の飲料缶はスティオンタブに改良されており、開缶時にタブが缶から取れないタイプになっています。
- 重量で売買されるアルミ缶は、缶そのものの重さがタブの40倍もあるので、缶丸ごと集めた方が価値も40倍になり効率的です。
- スチール缶のタブは、取り外さずそのままでもリサイクルには問題ありません。
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資料編 |
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「容器包装の3Rリサイクルの基本 〜家庭ゴミを資源にする習慣づくり〜」(3R推進団体連絡会)より引用